九星気学とは

自分が生まれた生年月日の九星と干支を組み合わせた占いとして人気の九星気学は、自分にとって運が良い方角や運が良くない方角を知るために使われることが多い占い術です。もともと諸外国に伝えられていた九星術を使って、明治42年に干支と組み合わせることによって体系化された占い方法です。中国では、日本よりも古くから九星術に方角を組み合わせた占いが広く普及していて、皇帝や貴族などの富裕層に浸透していた占い術としても知られています。現在日本で使われている九星気学は、もともと中国で行われていた九星気学が基盤になっていると言われていて、中国の歴史や教えが深く浸透しているのが特徴です。

 

九星気学の基盤となった九星術は、自分の生年月日を用いて9つの方角を鑑定するというものですが、この九星は180年というサイクルで循環していると言われています。この方位と元にして相性が良い方角などを鑑定していくわけですが、九星それぞれに意味を持っているため、その意味とも組み合わせながら運が良い方位を決めていくことになります。

 

九星術と組み合わされた気学は大気現象学ともいわれていて、自然界に存在する空気の軌道や意味、役割りのメカニズムのことで、どうしたら人間は幸せに生きることができるのか、どのようにして現状を打破できるのか、という解決策を導くことができます。人間は母体から始めて外の世界に出る瞬間に空気に触れますが、その瞬間がその人の軸となると考えているのが、九星気学となります。

 

九星気学とは、哲学や天文学、そして自然科学が見事にコラボレーションした統計学で、天理自然の法則を体系化することによって地球上に存在する人間の運命を開運することができる学問のことです。九星気学にも深く影響を与えている孔子は「人の吉凶は動より生ず」と言っていますが、これこそまさに九星気学の神髄と言えるでしょう。人間という動物は常に動きながら生活するため、全く何もせずに同じ場所にジッとしていることはできません。その「動く」という行動によって悪い結果になってしまうことはとても多く、誰でも一度や二度は「あの時、どうしてあんなことをしてしまったのだろう?」と後悔することがあるものです。そうした悪い結果が出ないように開運することによって、毎日の生活、敷いては人生をより心地よく快適に送ることができるようになるのが九星気学の役割りなのです。生活の中で九星気学を上手に取り入れていけば、人生のナビゲーターとして見事に開運することができるはずです。