宿曜占星術とは

宿曜占星術とは、中国に古くから伝えられている星占いのようなもので、自分自身の運勢や、気になる相手との相性を占うことができます。星占いではそれぞれ宿と呼ばれる星のカテゴリーが設定されていて、占星術の方法によって宿の数が異なっていた利分類方法は異なります。宿曜占星術の場合には、27宿にたくさんの星が分類されるというシステムとなっています。なぜ27つの宿なのかには諸説があり、宿曜占星術ももともと中国で発祥した占い術という説もあれば、インドで誕生して中国に伝えられたという説もあるようです。どちらが正しいのかは不明ですが、中国においては三国志にも登場する諸葛孔明という人物がすでに宿曜占星術を使っていたと言われていて、かなり古い時代から伝えられていた占い方法だということは間違いないでしょう。

 

日本に宿曜占星術が入ってきたのも、西暦804年とかなり昔に上ります。中国への遣唐使だった弘法大使空海によって日本に伝えられたのが始まりで、たくさんの仏典の中に占いの巻が一つだけ混ざっていたのだそうです。日本国内でこの占星術がどこまで広く普及していたのかは明らかになっていませんが、日本の歴史や文化に大きな影響をもたらしたと考えられています。

 

宿曜占星術の占い方ですが、まず自分自身の生年月日から27宿のうち、自分がどこに属しているのかを調べることから始めましょう。そして次に、占いたいと思っている日が27宿のどこに当たるのかを調べていきます。その組み合わせによって占いの鑑定結果を知ることができるわけですが、実際に行ってみると意外と難しくて、たくさんの漢字が出てくるので、何をどんな風に見ればよいのかわからないことが少なくありません。その場合には、ネットで無料でできる占いを利用したり、占い師に見てもらうという方法がおススメです。一度やり方を覚えると、毎日でもその日の運勢を占うことができるので、楽しい占いとしても人気があります。

 

宿曜占星術で占うことができるのは、自分自身の星が持っている運勢や性格などに加えて、気になる相手との相性診断としても活用できます。自分自身の性格は、自分で自覚しているものもあれば自覚していないものもあり、自覚していない性格も含めて理解することによって、相手から自分がどう見えているのかを客観的に知ることができます。自分自身が持っている長所や短所を理解することで、社交の面でも生かしていくと良いでしょう。