0学占いとは

0学占いとは、もともと1940年に0学という学問の一つとして研究されたもので、現在では占いとして体系化されているものです。一般に西洋占星術においては、自分自身の生年月日によって12の支配星に分類して運命や運勢を占っていきますが、0学占いの場合には、そこに0星(ゼロスター)と呼ばれる六王星を追加している点に特徴があります。また、この占い方法では、西洋占星術に加えて気学や易学、四柱推命など様々な占いの要素を盛り込みながら作られていて、運命学の集大成と呼ばれています。様々な要素を取り入れているため的中率は抜群に高く、業界内ではとても重宝されている学問にもなっています。

 

もともと0学占いを考案した御射山宇彦(みやさまうひこ)氏は、戦前に生まれた天才易者として知られていて、なんと日本の敗戦をも予言するほどの能力を持っていたと言われています。その彼が、あらゆる占いを取り入れながら開発したものが0学占いなのです。当たらないわけがないと言えるほどの的中率なのも、こうした背景を考えれば納得ですね。

 

0学占いで占えるのは、その人が生まれ持った運命や運気、性格などです。0学占いの基本となる支配星を知るためには、自分自身の生年月日をチャートで見ながら割り出していき、チャートを見てユリウス通日という桁の多い数字を60で割り、そのあまりによって支配星を割り出していくことになります。チャートがなければ割り出すことができないのですが、近年では0学占いの人気に伴って複雑な支配星の割り出し方の計算を簡略化したものも多く登場し、生まれた誕生日によって星座のような感覚で支配星を知ることもできます。必要になる情報は生年月日だけですが、そこからいろいろな情報を取り出して占いに活用しているのが、この占い方法の特徴と言えます。また、運命グラフというものを作って目ではっきり見て理解できるような鑑定方法をすることも、人気の理由となっています。

 

0学占いは、様々な占い方法を取り入れながら独自に確立されたオリジナルの占いですが、東洋占星術の要素が少しずつ含まれているので、0学占いと良く似た占い方法は他にも見つけることができます。12年を1サイクルとして四季に分類するこの方法は六星占術や令翠学などととても良く似ていますが、これらの占いは0学占いを元にして作られたものではなく、0学占いが取り入れた四柱推命を元にして開発されたもので、もともとの部分が異なっているという違いがあります。特徴的には似ていても、元になる部分が異なる占いがたくさん存在することは、占いの世界においてはとても興味深い事と言えますね。