六星占術とは

少し前までテレビによく登場していた、細木数子先生によって提唱されたと言われている占い方法として人気の「六星占術」は、四柱推命を元にして、そこに中国に古くから伝わる算命学や易学などを取り入れながら体系化された統計学の一つです。四柱推命と六星占術とで大きく異なる点は、四柱推命では干支暦となる日柱という数字を使用するのに対し、六星占術では、この日柱に1を足した数字を運命数として使用している点です。また、この占い方法では空亡の位置からその人のプラスやマイナスの方角を決めて、それぞれの星が位置する方角によって運命を決めるという特徴があります。つまり、自分が何星人なのかを知っていれば、簡単に運命を鑑定できるのが、六星占術ならではの特徴と言えます。

 

この占い術の基盤となった四柱推命は、占い業界の中では的中率がバツグンに高い「占いの帝王」と呼ばれている方法ですが、占うやり方が難しいために素人が占うことは難しいというデメリットがありました。しかし六星占術の場合には、四柱推命よりもずっと簡単な体系になっているので、素人でも少し練習すれば方法をマスターできますし、誰でも占いやすく工夫されています。

 

六星占術の特徴の一つに、12年周期のうち3年間も大殺界と呼ばれる「運気がイマイチ良くない期間」があります。もちろん、3年間の間一日も絶えることなく悪い運が継続するというわけではなく、その期間をどのように過ごすのかによって運気を変えることは十分に可能です。ちなみに、12年周期の中で大殺界が3年とし、その他にも殺界と呼ばれている月をカウントしてみると、なんと人生の半分が「イマイチな時」になってしまいます。大殺界が近づいてくると言われてショックを受けて暗く毎日を過ごすのではなく、大殺界の後には幸運が待っていると考えて、できるだけ有意義かつ運気が上がるような過ごし方をしたいものです。

 

六星占術は、未来を予知するものではなく、自分に与えられた運命や宿命を知ることによって、これからの生き方を見つめ直してより生きやすくできるという統計学に基づいて行われる占い術です。これまで自覚していなかった自分の性格や運勢を知ることもできますし、お互いの相性などを知る占いとしても活用できます。占い師に見てもらう方法もありますが、ネットを使うと無料で占ってくれるサイトがたくさんあるので、そうしたサービスを利用して自分の運勢や宿命を知るのも良いでしょう。