奇門遁甲とは

奇門遁甲(きもんとんこう)とは、方位学で運が良いとか悪いという吉凶を鑑定することができる占いで、もともとは中国で誕生した占い方法だと言われています。奇門遁甲は古い書籍などにも残されていて、中国の宋から清にかけての時代に占いとしての地位を確立したと言われています。現在では、自分にとって運が良い方位を知るための占い法として愛されていますが、奇門遁甲が確立した当時には、戦争などの軍事目的で活用されることが多かったようです。

 

奇門遁甲は、その日の自分にとって最も運が良い方角を知ることによって、決断したり行動する時の役に立てることができるという占いです。デートでキメたい時には奇門遁甲を使って運が良い方向を占ってもらい、その方向でデートコースを計画することで恋愛を一歩先に進めることができたり、プロポーズする際に運が良い方向に向かってプロポーズすれば失敗する心配がないなど、日常生活の願いを成就するために活用することができます。その他にも、営業で運が良い方向へ活動すれば顧客獲得やビジネス獲得につながったり、引越しをする時には運が良い方向にある物件を選ぶことで幸せなプライベートライフを送れるなど、目的は様々です。

 

奇門遁甲には、8つの八門があり、開門、休門、生門、傷門、杜門、景門、死門、驚門はそれぞれ意味を持っています。この門を、私たちが知っている東西南北と北東・南東・北西・南西の4つと合わせて合計8つの方向に合わせ、吉凶を鑑定することになります。

 

奇門遁甲は自分自身で占うこともできますが、占う際には奇門遁甲の盤を作らなければいけません。作り方にはいくつかの方法や種類などがありますが、専門的な知識や技術を持たない素人にとっては盤の作成で躓いてしまうことが多いので、初めて奇門遁甲に挑戦する人ならまずは占い師に見てもらい、そこで盤がもつ意味や役割などについても学ぶと良いでしょう。

 

奇門遁甲では、その時の自分にとって運が良い方向や、運があまり良くない方向を鑑定することができます。それを実際の生活の中にどのように取り入れてどんな風に活用するのかは人それぞれですが、実際に効果がある事は中国で長く愛されてきたことを考えても納得できるのではないでしょうか。近年では様々な占い方法が登場しているため、奇門遁甲はマイナーな存在となっています。しかし、中国で古くから伝えられてきた奇門遁甲は、実際に兵法や軍事にも活用されていた鑑定方法ですから、効果が期待できることは間違いないでしょう。