霊能者とは

この世の中には、目で見える物理的な物や、科学的に証明できるものがあるほか、人間を取り巻くエネルギーや霊などスピリチュアルなものも存在しています。科学的に証明することはできないスピリチュアルな霊界と、私たち人間が暮らす世界の間に入って、どちらの世界からも、そしてどちらの世界へもメッセージを伝達できる能力を持つ人を、霊能者と呼んでいます。霊能者とは、霊界を見ることができて、霊たちの言葉や気持ちが分かるという能力を持っているわけですが、そうしたスピリチュアルな能力を全く持っていない人が訓練して手に入れることは難しく、もともとそうした能力を備えている人が、訓練によって能力に磨きをかけることによって霊能者となることができます。

 

霊能者は一般の人にとっては目で見ることができず、また科学的に霊能者であることやその能力を証明できるというわけではないため、時にはそうした能力を全く持っていないにもかかわらず自分は霊能者と偽るニセモノも登場することがあります。特に、新興宗教を開宗する人の中には、おのれの利益のために持っていない能力を使って信者から資産や金銭を巻き上げる悪徳な犯罪なども多く、社会的な問題にもなっているほどです。スピリチュアルな能力は存在していても、それを証明できないために本物かどうかを見極めることは困難なようです。

 

霊能者が持つ能力は、それ自体に価値があるというわけではなく、その能力を人間界にどれだけ役立てるかという点にあると言われています。例えば、人間界での運気が落ちているという人は、もしかしたらスピリチュアルな部分が何かしらの原因でバランスを崩していることが考えられますし、霊能者なら霊界にも通じているので、その原因を究明して悩んでいる人に教えてあげることができるというわけです。つまり、霊能者が持つ能力を他人の運気アップなどに役立てることができれば、霊界におけるバランスが良くなると同時に、人間界におけるバランスも良くなり、多くの人が住みやすい世の中を作ることにもつながります。

 

霊能者に与えられている能力にはいろいろなものがあり、その中には、自分の体を一時的に霊に貸すことで、霊が自身の言葉を使って話ができるというミ―ディアム(霊媒)なども含まれています。また、神の言葉を聞いて人々に伝える役割をしている預言者が持つ能力も霊能者に分類されますし、スピリチュアルな能力を持つ人の多くは霊的な能力が備わっているので、霊能者の可能性を秘めていると言えるでしょう。