ルーンとは

ルーンとは1世紀ごろにゲルマン人が使っていたルーン文字のことで、現在ではこの文字を使った占いとして確立されています。ルーン文字は合計して24種類あり、石や枝などに一つ一つの文字が刻まれたものが占いの道具として使われるのが特徴です。占いというと、タロットカードのようなカードが使われる場合が多いのですが、ルーン占いの場合にはカードではなく、石や小枝のように自然界に存在するモチーフを使うことになります。最近では、占いをより公平に行えるように、プラスチックやセラミックで作られた人工石が使われる場合もあるようです。

 

ルーン占いでは、占いを行う際に出てきた文字は「偶然」の結果とみなしていて、偶然に起こる物事にも何かの意味があるはずだという思想に基づいて行われています。全部で24種類ある文字は、文字と言っても現在のアルファベットのような文字ではなく、象形文字のような絵のようなものになっています。占いで使われている文字は、歴史の中では最も古いエルダー・フサルクと呼ばれる文字体系で、ルーン文字は時代とともに変化したり、地域によっても少しずつ変化していて、現在ではいろいろなバリエーションがあるようです。日本で行われている占いではエルダー・フサルクが一般的に使われていますが、世界各国では他のバージョンの文字が使われることもあるようです。

 

ルーン占いでは、一つ一つの文字が意味を持っています。例えば木の枝と葉をモチーフにしたように見えるフェフという文字は富の象徴と言われていて、繁栄や豊かさ、投資や財産など金銭面で財を築くとか子孫繁栄という意味があります。このフェフという言葉は、ギリシャ神話にも登場するコルヌコビアの角という意味も持っていて、ものが豊かになる象徴となっています。

 

ルーン占いは、選ぶ石によって現在の心理状況や精神状態を鑑定できるというもので、占い方はとても簡単です。たくさん並べられた石の中から、自分が気になる石を一つ選びます。その石が持つ意味によって、自分の今の精神状態を理解できるというわけですが、必ずしも自分自身で心理状態を把握しているわけではないため、占いの結果によっては「当たっていない」と思うこともあるかもしれません。しかし、心を落ち着けて思い当たる節がないかを探ってみると、潜在意識の中で納得できる部分があるはずです。自分が自覚していない心の声を聴くことができる手段としたり、自分が無意識のうちに抱えている悩みを鑑定して、それからの人生をより生きやすくすることにつながります。