縁結びとは

縁結びというと、恋愛感情を含めた男女の縁をイメージする人がとても多く、日本においては縁結びの神様が出雲大社に住んでいると言われていたり、自分が思う異性の名前を紙に書いて神社の境内に立っている木や格子に結び付けることによって二人が結ばれることを願うという遊びなどもあります。しかし実際には、縁結びは男女間の恋愛関係を結び付けてくれるキューピッド的なものばかりではなく、自分が出会うすべての事柄がうまくいくように祈願するのが「縁結び」なのです。例えば、学校で良い先生と出会えるのも縁ですし、欲しいものをショッピングしたり旅に出たり、食事を楽しむこともすべて、自分にとっては縁となります。祈願することによって、生活する中で自分を取り囲む環境をより快適で生きやすくすることができるというわけです。

 

人間関係でも、縁結びは恋愛関係だけでなく、良い友達に恵まれたり、自分に良い影響を与えてくれる人と出会ったり、素晴らしい恋人や結婚相手と出会うなど、あらゆるライフステージにおいて自分を取り囲む人との素敵な人間関係を祈願することができます。

 

人間は誰でも、目で見ることができないエネルギーを持っていて、それぞれのエネルギーの波長によって相性が変わると言われています。つまり、お互いに恋愛感情を持つ相手とはエネルギーの波長がとても良いバランスに保たれているということにもなり、縁結びではそうした精神的なエネルギー「超自然の意志」も大きく関係していると言われています。例えば、縁結びの神様が住んでいると言われている島根県の出雲大社では、旧暦の10月神無月には、全国からたくさんの神が集結する場所としても知られていて、その機会に縁結びの祈願をしてもらうと、超自然の意志によってエネルギーのバランスが変わって男女間の恋愛も成就しやすくなると言われています。

 

神社に足を運んで縁結びの祈願をしてもらうことは、恋愛中でない人にとっては意味がないという考え方があります。もちろん、恋愛中の場合には気になる異性とエネルギーの波長を合わせるという目的があるので祈願しやすいかもしれませんが、恋愛中でなくても縁は自分を取り囲むすべての人や物との縁、つまり相性なので、恋愛中でなくても縁結びの祈願を受けることによって、自分の環境をより生きやすくて心地よいものにすることができます。特に悩みがない人や、今のままでも十分に幸せという人が受けてもまったくマイナスの影響が出てしまう心配はありません。