紫微斗数とは

中国で古くからおこなわれている占いの一つとして人気の紫微斗数(しびとすうせんせいじゅつ)は、自分自身の誕生日や生まれた時間、そして出生地から自分の性格や天職、どのような相手が結婚相手にふさわしいのかなどを鑑定することができます。紫微斗数が誕生したのは中国が唐だった時代で、陳希夷という人物によって作られたと言われています。この人物はのちに紫微斗数についての著書「紫微斗数全書」を残していますが、発行されるのはかなり後で、中国が明の時代に入ってからとなります。

 

紫微斗数は運命を知ることができる占い方法で、干支と旧暦の組み合わせによってたくさんの星を12のエリアに配置して占っていきます。東洋のホロスコープと呼ばれることもありますが、西洋の占星術とは占いに使う要素が異なるため、類似しているというわけではありません。紫微斗数では、地球上に生きている生命と自然界が持っている関係性に注目して体系化された占い方法で、東洋占星術においては他の占いの基盤となっていたり、東洋文化の原点とも言われている占い方法です。

 

紫微斗数は、現在でも中国や台湾などで人気がある占い術ですが、日本では近年の占いブームに乗って注目されてい入るものの、まだまだマイナーな存在のようです。しかし日本に紫微斗数が入ってきたのは第二次世界大戦の前なので歴史的にはそれほど浅いわけではなく、阿部泰山という人物が紫微斗数の講習会を行っていたという文献が残されています。この占い術にはいくつかの流派がありますが、どの流派でも人物の運命を占うことができるという点では共通しています。

 

紫微斗数においては、甲級主星と呼ばれる14つの星が重要な役割を持っていて、星の中には甲級なのに主星とはみなされていないものも存在しています。運命を鑑定する際にはこれらの星の関係性がとても大切で、吉凶の判断は甲級主星から鑑定していきますが、それを取り巻く補星によっても鑑定結果は大きく異なるようです。占い方が難しいですし、それぞれの星が持っている意味や役割り、メッセージなどを理解しながら関係性をたどることは専門的な知識を持たない人にとっては難しいでしょう。そのため、紫微斗数で運命を占いたい場合には、プロの占い師に依頼する方法がおすすめです。占いに必要な情報は、自分が生まれた生年月日と時間、出生地などの情報だけなので、占い師と直接対面して占ってもらわなくても、ネットで無料で占える方法などもあって人気があります。