透視とは

透視といっても、X線を使って胸部の内側を透かして見るという医学的な検査方法盛れば、スピリチュアルな分野において胸のうちに秘めていることを透かして見るという技術もあります。このうち、スピリチュアルな能力の一つである透視は、目で見るという資格に頼ることなく高い次元からスピリチュアルな能力を使って状況や環境をビジュアル的に認識できるという能力のことです。この能力は人間が生まれた時から持ち合わせている特別な能力で、古代から存在していたと考えられていますが、実際に実験として行われ始めたのは日本においては明治時代に入ってからで、歴史的にはそれほど古いわけではありません。

 

日本における透視能力にはいくつかあり、「千里眼」とも表現されるように何百キロも離れたところで起こっている情報を、視覚を遣わずにはっきりと認識することができる能力もあれば、目の前に置かれたカードの裏側に何がかかれているのかを当てることができたり、なにかの後ろに隠れているものが何かを当てることができるなど、いろいろなタイプがあります。中には、医学の検査として行われるX線のように、スピリチュアルな能力を使ってその人の体内を透かして見える能力「イントロスコピー」もあり、どこにある何を透視できるのかは多種多様です。

 

透視にはまた、見えない所で現在起こっている状況を認識するものの他に、これから起こる未来をスピリチュアルな能力を使って予知するというタイプもあります。自分が現在のまま行けばこんな未来になると予想できたり、大きな決断をしなければいけない岐路に立たされた場合などには、この決断をすればこういう未来になることが見えることによって気持ちを変えることもあるかもしれませんね。ただし、未来透視においては、誰でも簡単に未来を見てもらえるというわけではなく、生きることに一生懸命な人ほどはっきりとした未来を透視出来るようです。

 

さらに、過去にさかのぼって起きたことを透視することもできます。これは過去視とか後知透視と呼ばれている能力で、現在から過去にさかのぼって起こったことをビジュアル的に見ることができます。近年では、犯罪を解明するためにこの能力を捜査に取り入れている国もあると言われています。

 

スピリチュアルな能力を持つ人の中には、これらの種類全てを透視出来る人もいれば、1種類だけという人もいます。この能力は後天的に訓練して身につくスキルではなく、生まれ持った能力なので、訓練によって見えるようになるというわけではないようです。